ツルバラ、誰もがあこがれるバラのスタイルですね。
壁一面に咲く豪華さ、
アーチの上でから降り注ぐように咲く優雅さ、
ちょうど顔の位置で咲くと香りが素晴らしく幸せな気分になる。
どんなシーンでも楽しめて立体感も演出できる庭には欠かせないバラの楽しみ方です。
最近は中輪系のバラが人気で「大輪系のツルバラはちょっと大きすぎて、、、。」というお声もよく聞きます。
確かに人の背丈くらいまでの位置で咲かせたり、
前面に宿根草や草花が咲いているところではやや主張が強すぎるかもしれません。
(ロココの壁面仕立て)
でも、家のどこかに高いところや開いている空間はあると思います。
たとえばこの写真、出窓の横で咲く「ツル・ジュリア」HTジュリアの枝変わりです。
HTの性質を反映してステムも長めで枝も太めで良く伸びます。
小さいフェンスやアーチでは少し狭いでしょう。
でもスペースの確保できるこんな場所なら本領発揮できると思います。
ここは地面から石垣が80センチほどあってそこから家が建っているので見上げる位置です。
これは3メートルほどある大型のアーチに咲く「テス・オブ・ザ・ダーバーヴィルズ」
花色も濃くて大輪なのでなかなか他の植物とと合わせるのは難しそうです。
大き目の鉢に思い切って高いアーチを使い上のほうで咲かせると周りとも喧嘩せずに住み分けが出来るのでは?
いわゆる。ハイブリットティの枝変わりのツルバラはたくさんあります。
存在感を発揮させて豪華に咲かせるのもバラの真骨頂ではないでしょうか?
大輪系のツルバラを一株加えてみると意外と庭が華やかになってメリハリがつきますよ!
「ツル・クリムゾン・グローリー」
赤い、香りの強いツルバラなら絶対このバラです!
良く伸びる枝に重たげに咲く花はちょうど顔の位置で素晴らしい香りを放ちます。
青系のバラの代表品種「ツル・ブルー・ムーン」
ブルーティの清清しい香りと清潔感あふれる花色。
高い壁面などで咲かせても良いし、低いフェンスにしっかりと横にして這わせても長めのステムで高いところで咲きますよ。
始めに紹介した「ツル・ジュリア」。
アプリコットブラウンの妖艶な花色は色々な花ともよく合い、これだけでも独特な雰囲気を演出してくれます。
ツルバラの育て方のアドバイスを。
*2年生苗を買われる方は、始めの1年間は枝を伸ばすことに力を入れるようにして1年目の春だけはたくさん、長く花を楽しむのは控えるようにしましょう。
確かに花が咲いてほしいというお気持ちはわかりますが、花が咲くということは成長が一時的にストップするということなんです。
「最初の一年目は少しでも長い期間成長をさせて株を大きく育ててから咲かせる」
ツルバラを思い描いたように咲かせるには少しだけ我慢をしてくださいね。
*3年生苗を買われた方は、既に根が充実しており、枝もしっかりとしているので翌年咲かせても構いません。
花後に花柄切りをすれば元気な枝がグングン伸びてくれます。
夏の間だけ咲かせないようにすれば他の季節は咲かせても構いません。
*春の新苗を買われた方は、
最初の1年目は鉢植えで育てましょう。
新苗はいわゆるバラの赤ちゃんなんです。いきなり大きな鉢や地植えにすると加湿状態になって、かえって根の張りが遅くなってしまいます。
7~8号鉢くらいで根をしっかりと張らせてから地植えにするようにしましょう。
肥料は真夏以外は定期的に与えるようにしましょう。</fo
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肥料が切れると枝の伸長がストップして花がたくさん咲くときがあります。
ツルバラは枝の性質、選び方と使い方、剪定で思うように咲かせることが出来ます。
よくお聞きするのが「ツルバラは切らずに伸ばせばいいんでしょう?」というお言葉。
確かに良く伸びた枝に多く咲きますが、これだけでは説明不十分で間違っています。
バラがどうして咲くのか?を理解しないとツルバラと仲良く出来ませんね。
初めてツルバラに挑戦しようとお考えの方は是非まつおえんげいのスタッフまでお声をかけてくださいね。
解りやすく説明します。